[男の声援を受け、少女は前を向いたままこくりと頷く。重き錘を持てど色無き表情は変わらず。瞳は真っ直ぐに帽子の青年へと向く][動きは唐突に。構えるでもなく垂らされた右手の錘が跳ね上がり、下から斜めに相手の顔を目掛け振り上げられた]