― 泉 ―[魔族>>287の呟きに、ひとまず湖の異変については解決されたらしいと。 安堵しつつ見上げれば、険しい顔をしている魔族>>288と目が合った] フッ……私を侮るなよ。 この程度、ピンチの内にも入らないぞ。[身体が冷え切っていたとしても、瞳に宿る焔は、まだ消えてはいない] お前が戦いを続けるというなら、今からだって相手になってやる。[右手を持ち上げ、拳の形に握って見せる。 だが、緩慢な動きや小刻みな震えは、隠せるものではないだろう。 ふっと苦笑し、手を下ろして]