[倒れる赤の姿に、警戒するのも忘れたようにそちらへ向かう青。>>403
無防備な様子は、一撃加えるのも容易くは見えた、が]
……これほどの『光』の持ち主であるならば……。
[向けていた視線を逸らし、目を伏せて、小さく呟く。
それから、その呟きを振り切るように首を緩く横に振り]
ふ……人の子が、これほどの力を振るえるならば。
……振るえてしまうというならば、それは転じて揺らぎ。
なれば、我は我の在るがままに、為すべき事を。
[どこか芝居がかった口調で言い放った後、ゆら、と立ち上がる。
白と黒、二色の翼がばさり、と音を立てた]