『 die bloß geerbt worden ist…… 』
――……っっ。
[覚えるともなしに覚えてしまった歌。
自分は何者なのか。嫌でも思い出されるそれが、今は同じように散りそうな意識を保つようで。同じように散ってなるものか、と記憶を辿り綴る。
が、更に一節続けた所で別のコエ>>403が届き、ピタリと止まった]
『誰か、いるのか。
それは、こちらが、聞きたい』
[聞き覚えのあるコエ。同じような遣り取りもしたようなと。
数拍の間を置いて、ゆるく息を吐き出しながら浮かんできた名前を意識に乗せた]
『……ヴィント?』