─試験後・深夜の世界樹の仔─さて、これで一段落、と。終わった終わった。[試験中のあれこれを起こしたレポートを各導師に、そして、最終的な報告書を学長に提出した後、ふらり、訪れたのは世界樹の仔。深夜のそこは人の気配はなく、ただ風がゆるく吹くのみ……]「……どこがですか」[なんてこたぁ、なかった。かけられる声に、真紅が梢へと向く。そこにあるのは、翼持つ真白の猫の姿]