―結界樹の中―[光の渦が巻く水鏡を、じ、と見た。 誰かがもう入ったかもしれないけれど、暫く、割りと長い時間それを見ていた。 それでも、クローディアが最後に出ると言う以上出ないわけには行かないし、何よりも出る気もあったし、言わなければならない事もあったし。 それでもなんとなく、もたもたと光の渦を見つめていた。]………。[首の後ろをさする。 背の羽根は、薄金の燐光をふわりと落とした。]