[離していた夫の手をまた受け取り、二人に何事かと尋ねられれば。]銀の守り刀を作ってくれて。ただ、刃は丸めずになるべく鋭く磨いで欲しい…って。[だが銀は柔らかいので、そもそも切りつけるには向いていないし、経験を重ねた鍛冶師でなければ、そういった類の品を作るのは難しいだろう。細工師の自分が作ったものでは、十分に刀としての役割を果たさないかもしれない。それでもいいと団長は言うが。そんなものを何に使うのかしらと、困惑したように首を*傾げていた。*]