[雷撃を防御で受け止めた>>402のには水面が僅かに揺れを起こした。真っ直ぐな一本、回避に回れば其れを追い焼く力を持っていたけれど]
……状況判断も的確。師をお伺いしてみたいものです。
[ゆるりと瞳を眇め、頭を振る姿を見据えながら次の呪を結ぶ。
何が来るか等、予想はできない。
だから、彼が放つのにほんの僅か遅れて紡いだのが同じものだったのは、本当に偶然]
――ベリジャフレイム。
[溢れるのは翠の焔。
三つの火線と成り、駆ける先の足元から焼き尽くす其れは。
二本が真正面から迫る炎と打ち合い、打ち消される]
ぁ、……っつ、
[呪を放つ故に留まった場。自身の放った焔に軽減されたとは云え、じりと肌を焼くあかに僅かに声が零れる。
あかを逃れた翠が一筋、彼の足元を焼かんと奔るが、果たして*]