頼れとは言ったが、丸投げろとは言っとらんぞ。
俺に解ることならいいが、そうでなければ助けてはやれん。
[瞬き返された言葉>>405に返すのは、自分の不器用さを自覚しているからだ。
勉強の出来る賢さと、人に必要な賢さは違うから]
「そんなことで遠慮していたのかい?」
「バカねぇ、どこまでなんて考えなくて良いのよ。
我侭だと思ったら叱るもの、好きに甘えていらっしゃいな」
[困ったように微笑む彼女へと父と母が向ける言葉に、笑み。
男は父母に遠く及ばないと思いながら、交わされるそれらを見つめて。
こちらに向いた紫紺を受け止め、真っ直ぐに返す。
そして告げられた心情に、目を瞠り、微かに頭を振って]