─どこかの路地裏─……はい、ご苦労様、と![言葉と共に走るのは、漆黒の針の一閃。黒は、切りかかってきた賞金稼ぎ風の男の首筋、急所ぎりぎりを掠めて紅を散らす]……さて。ここから、急所への切り返しは容易いんだけど。……どーするのかな、おにーさん?俺としちゃ、『仕事』以外で殺るのは後々面倒なんで、そっちの方向は避けたいんだけど?[淡々と問う、常磐緑は鋭い。男はだらだらと汗を流しながら呻いていたものの、針がつ、と動くと、手にした刀をがしゃり、と落とした]