……ったく。んな、半端な覚悟で突っかかってきなさんな、と。[呆れたように言いつつ、す、と針を引く。離れ際、腹部に蹴りを一発叩き込んで、追跡の気力を削いでおくのは忘れない。その場に膝を突く男はそのまま打ち捨て、すたすたと歩き出し]……ったぁく。だーから、見なかった事にしたかったんだよ。[他者の気配が途絶えた所で、大げさなため息を一つ、吐いた]大体、暗殺稼業が表で名前売れてどーすんだってーの。……まだ、『突破』じゃないから、ちっとはマシだが。