[教会を出てすぐ、声が掛かった] ん。 ……あぁ、学者先生か。[男は言い、傍らの少女は小さく頭を下げた後、じぃっとライヒアルトを見上げている。なんとなく物珍しげに見えるかも知れない] そう、キャル。 なんか眠れねぇみたいなんで、散歩にな。[そう答えて少女の頭に手をやった。しかし問い掛ける視線をきちんと受け止めての答えだったかは謎である] 先生はなにしてんだ、んなトコで?[それから男もまた問いを返す]