─生徒会室─
[視線が痛い。
未だ慎太郎の方は見ない。見れない]
……なんでもっ!
…しんちゃんが考えてる事なんて分かんなかったもん。
覚悟してたなんて言われても、あたしはしんちゃんを選ばなかったよ。
[そう言って、くるりと背を向けた。
そのまま部屋の隅にある流しへと向かい、手についた赤を洗い落とす]
………しんちゃんこそ、アタシ見つけてたのに、何で直ぐ動かなかったのさ。
[ぽつ、と返したのは自分も疑問に思っていた事。
見つかったら直ぐに殺されるものだと思っていた。
けれど、そんなことは無かったからすごく不思議だった]