[>>407ピンチの内にも入らない。 赤い勇者は豪語して拳を持ち上げるが、震えを見逃す距離でも見逃せる心境でもない。 苦々しく唇を曲げれば、自分よりも遙かに軽い苦笑を相手は浮かべた。>>408続いて紡がれる言葉は] ……だから…… [御託じゃないかと、思ったのだけれど] そういうのは……[ただ真っ直ぐな眼差しを向けられたら] …………。[言い返す気も失せてしまった]