あぁ、んじゃこれで。
お願いしまーっす。
[これで書き直しになったらまた更に怒りは増幅しただろうけれど申請書が受理されたのを見て、ほっと息をつき。
どうした?と先程上空を横切っていってた竜に聞かれ、いえ、と慌てて首を振った。]
や、大したことじゃないんです、けど。
ちょっとそのー、その紙の皺の原因を思い出したってーかなんてーか。
[あんまりひきずるのも男らしくないよなーと苦笑しながら頭を掻いて、もう一度大したことじゃない、と繰り返し。
当の原因がアーベルに抱きつこうとしていることなど知るよしもない。]