俺……さ。過去の記録、幾つも調べて。……いろんな出来事があったのを、見て、識って。だから、かな。あんまり、見出すものたちを、頼ろうって気になれない。……狼庇って、結局他全員死なせた……なんて事も。全然なかったわけじゃないみたいだからね。[零れるのは、知のみが先行するが故の危惧。くらい翠を見上げる真白の猫の目は、不安げに]