─ 黒珊瑚亭 二階・五号室 ─
…それもあったろうな。
「俺と同じ過ちはするな」とも、言われてたから。
[祖父の話に返された言葉>>257に、同意を返し。
続いて言われたそれに、微か、目を瞠った後、伏せて]
そっか。
…ありがとな。
[カヤには一人で人狼に立ち向かうなと言っておいて、自分でそれを破ったのは、ただ友が人狼である事を誰にも言いたくなかったから。
死者を視る者がいるのだから隠し通せる訳などなかったけれど、それでも黙っていたかった。
人狼──人と違うモノとして友が糾弾される事が、我慢できなかったから。
せめて自分の手で止めたい、もしくは自分を止めて欲しい。
そんな勝手な思いで選んだ行動を、肯定してくれる言葉が胸に深く沁みた]
えー、だって本当のことだろ。
自己評価が出来てるって言ってくれよ。