『避けるようにしてきたからな』
[すぐに思い至ったらしい相手>>420に軽く頷く気配]
『夢。その可能性もあったか。
しかし、風だけでなく、全く未知だった存在に出会ってしまっては、それもまた少々考え難い』
[少々重たい吐息を挟むと、投げられた問いに半眼を伏せた]
『あぁ……
……散らして、きた後、だからな』
[魔物だ、と言っていた青年>>0:1696は、目の前で散った。止めを刺し殺したわけでもなく、そうとしか表現できなかった。
けれどその一言を紡ぐのには、別の逡巡からも若干の時間がかかり。吐息と同じように重たく響いてしまった]