[ぶつけた言葉は、飾らぬ本音。
良くも悪くも真っ直ぐに育てられた青年は、思う事を真っ直ぐに向ける以外の方法を知らないから]
……そーだよ。
言ってくれなきゃ、なんもわかんねぇんだよ。
[ほんの少し拗ねたような口調で言って。
その時はまだ視線を逸らしていたから、クレムが立ち上がろうとするのにすぐに気づけなくて]
って、ばっか、お前まだ、立てるほど回復してねーだろっ!
[ふらつく様子に慌てて手を伸ばしたものの支えきる事はできず、結局、縋られるような態勢になった。
慌てて対比していた相棒が、テーブルの上に舞い降りて、案ずるようにキョキョ、と鳴く]