─村の通り─
うん、そうだね。
薬ならあっても困らないだろうし、ユリアンさんに仕入れてもらえるか相談してみたら?
お腹とか頭とか痛くなった時とかに飲む薬とかもあるとベッティのとこの小父さんが喜ぶかも。
あそこ、よく二日酔いでつぶれちゃうお客さんいるから。
[はぐらかそうとする彼女の言葉にもそう笑って返事して。
こちらに隠し事出来ないみたいだといって自分の肩に顔を伏せるゲルダの背に、なでるでもなく軽く手を置いた。]
隠しておきたいなら、隠したままで良いよ?
でも、私に気は遣わなくても良いから。
幼馴染だもん。私に無理する必要ないんだよ?
[そういってぽんぽんと柔らかく背をたたき。
ゲルダが自分から離れるまではそのままで。]