[傷薬を持っていないと聞けば、ん…と眉を寄せてライヒアルトなら持っているかなとも考えたが、今の彼女に修道院に戻れというのも酷な気もするしかといって一人置いていくことも出来なくて。
どうしようか、と悩んでいたところに次いだ言葉には、寄せていた眉を下げて頷いた。]
…うん。
その痛いの、早く…和らぐと良いね。
[彼女の痛みは自分には解らない痛みだろうと思うから、無くなれば良いなどと軽々しくは言えなくて。
せめてその痛みが軽くなってくれればと祈りを込めて言葉を紡いだ。
ゲルダがしがみついてくるのには、ただ背を撫でるだけで応え。
そうして暫くした後自分から離れて、せめて傷口は洗うと言うゲルダには苦笑混じりながらもそれなら、と頷いた]
じゃあ、私そろそろおじいちゃんところ行ってくる。
ゲルダも気をつけて帰ってね。
もう怪我しちゃダメだよ?
[そう言って、わざと悪戯っぽく笑うと手を振って祖父の墓へと*向かった。*]