―学生寮・自室―
[試験の日から数日後、自室の窓際でひなたっぼこをしてのんびりしていた。
くあーと欠伸をかみ殺す。
ルームメイトは今は留守にしている。]
「やぁ、ロミちゃん試験はご苦労だったね。」
[突如部屋の中に聞こえた声に耳をぴくぴくと動かして、周囲を見回すと自分のベッドの上に座る男が一人。
どこか軽薄な雰囲気を漂わせながらも、害意や敵意を感じさせない不思議な人]
お師様、女の子の部屋にはノックしてから入ってください。
「おっと、これは失礼したね。」
というかどうやってここに入ってきたんですか?
「はっはっはっはっ、そんなのちょっと空間を越えてきただけに決まってるじゃないか。」
さらりと次元の壁とか普通に越えないでください…。
「まぁまぁ、久しぶりに会えたんだから細かいことは抜きにしようじゃないか」
[そう言って頭を撫でられると心地よい、いろいろ言いたいこともあったけどどうでもいい気分になった]