─中庭・屋台村の隅─[それは意外な位に近い場所だった。なのに喧騒は遠い。よくこういう位置を見つけるものだとも思う]あ…お疲れ様でした。って、怪我してる…![眉根の寄っているライヒアルト。見ればその腕に走る傷、思わず自分の口に手を当てて。残っていた躊躇もその場では消えて。すぐ傍まで近寄り]――生命を司る友よ、彼を治し癒して。[そっと傷口に手を翳す。ふわりと温かい波動がライヒアルトに向かって]大丈夫? 痛くない…?[異界龍と同じよに、心配そうに顔を窺う]