もう、お師様はまったく…。
[人型になるとそう呟きながらラッピングのリボンを解き、包装の紙をはがして箱を開けると…]
中に箱と……お師様、古典的すぎます…。
[すでに怪我が治っているお師様が、楽しそうに笑うのを無視して、さらに中に入っていた箱を開けると…]
わっ、お師様、これ本当にもらっていいんですか?
「うん、ロミちゃんも立派な呪術師だからね。
あとこれは女の子のロミちゃんへのプレゼント。」
[そう言って尻尾に可愛らしい赤いリボンをつけてくれた。
箱の中には奇妙な生き物の入った瓶、たぶん普通の人なら気持ち悪いと見るのすら避けそうなもの。
オオマナイモムシ、干したそれは魔力をふんだんに含み呪詛の力を強める。
高位の呪術を行うのには最適な触媒の一つ。扱いは難しいので素人にはオススメできない。]