─生徒会室─……ヤなもんはヤだったんだもん。[ぶつぶつ呟いた言葉は水の流れる音に紛れた。投げた問いの答えが返る頃には蛇口を捻り水音を止める]迷ってたって…何で。[今度はこちらから理由を問うた。備品として置かれたタオルを一枚借り、手を拭きながら慎太郎>>424へと向き直る。慎太郎の視線は窓の外へと向けられていた]……何で、そんな風に思ったの。[そんな風に思われていたなんて思わなかったから、声にはやや驚きの色が載る]