―工房『Horai』―
[ギュンターからの依頼についてのことを考えていた為、
ミハエルに気づくのは今度は夫のほうが早かったようだ。
金色に気づけばそちらへ軽く会釈をし、
少年がカルメンに気づけば、彼の表情は少し変わったかもしれない。
離れて行く夫には、大丈夫だからと笑み返し。
風の音を聞きながら、工房へと入った。]
お茶、用意しますね。
それから銀粉…。
[二人を簡素な客室に案内した後、先にお茶だろうかと、台所へと向かう。
夫に自分がやるからと言われたなら、
ミハエルとの話があるでしょうと、やんわり促し、湯を沸かし*始めた。*]