(――団長夫人が此処に居るのは、ある種の担保だろうか) [人狼の嫌疑者には人質として。村人に対しては己の公平さを示す証として。ヨハナは捧げられたのかも知れない。老女が辛そうに零す吐息に、そんなことを思う] くれぐれも、気をつけて。[そして、自宅に戻ると言うロミを見送りながら] ……全く、こんな可愛らしい人狼がいるものかね。 [感じる遣る瀬なさに花飾りを握り締め、誰にとも無く呟いた]