……ヒューゴも迷うこと、あるんだ。
[アルビーネの目にはそうは映っていなかったから
少しだけ意外そうに瞬いて呟く。
皆が迷いを払って前に進んでゆくヒューゴと
己の中で迷いを抱えたままにするアルビーネと
話していても違いは明らかで新鮮にも思う。
伏せられた眸が、常とは違う笑みを形作れば]
癖になってるかもしれないから
多少は大目にみて欲しいなぁ、なんて。
眠り続けようとした理由も、話すよ。
家族には、隠したまま、なんて、出来ないから。
[覚悟を決めるようにそれだけ告げてはみるけれど
何処から話せばよいかはまだ定まらない]