[その夜、少女は旅の支度をした。
最低限の荷物を詰めたリュックサックと、勿論大事な相棒である鉄槌。
そして翌朝、娘は帰って来た時と同じ格好で、村の出口に立っていた]
オラ、色々考えたんだけども。
もう一回旅に出て、世界の色んな所を見に行って来るだ。
んで、もしオラの力を使う時が来たなら……今度は、『壊す』んじゃなくて、何かを『創る』ために使いたいな。
[そう語る少女の顔は、『遊戯』に参加する前夜と同じ。
遠くを見詰め夢見るような]
……うん。勿論、時々は帰って来るだ。
これからは今までと違って、好き勝手に動けるでね。