じゃあ、行って来るだよ![見送りに現れた村の人たち全員を、記憶に焼き付けるようにゆっくりと眺めて。 少女は背を向け、麓への道なき道を辿り始めた。 その小さな体は、あっという間に斜面に遮られ見えなくなる][それからしばらくの後、世界各地の辺境から、まるで御伽噺のような出来事が報告されるようになった。 その名も、靴屋の小人ならぬ『畑の妖精』。 ――その妖精さんがゴロツキどもをハンマーでぶっ飛ばしていたという噂もあるが、果たして、どこまでが真実やら**]