痛そうとは思いますけど、醜くなんてありません。
[サーシャに偽りなき言葉を向けて、漂う闇をそっと払う仕草。
惑うような色を右目に感じながらも
拒絶の色は見えなかったこともあり曝された頬と彼の左手の間に
オリガの手が滑り込むようにして捩れた肌に触れようとした]
闇に囚われたとしても私が傍に居ます。
雷が怖くて動けずにいた時、あなたがしてくれたように。
[心の揺らぎが伝わるかのような響きに言葉を重ねる]
みたとしても、私は変わらないから。
みせてほしい、……触れさせてほしい。
サーシャさんの事を、もっと知りたい。
[知りたかった。
それは生あるその時には終ぞ言えずにいた言葉。
微かに熱こもる声がそれを本心であると伝えていた]