─ 第二階層・通路 ─[溶けたアメーバ状の中に浮かぶ金属片。暗い照明の光を弾く様子が笑うように見えたのは錯角か、それとも。そんな事を考えながら、それを拾い上げて]……ん。そっかぁ……。[傍らにやって来て、泣きながら理由を告げる少年に、ふ、と眉を下げる]偉いね、男の子。よく、頑張った。[ずっと抑えていた反動か、すぐには泣き止みそうにない様子に、小さく息を吐いた後。空っぽになった黒銀を収め、ぽんぽん、と。泣きじゃくる少年の頭を、出来る限り優しく撫でた**]