[どことも知れぬ異空の地。肩に真白の梟を乗せ、すたすたと歩いてゆく]……さて、と。どうやら、時空の歪み……虚ろの狭間の空間か何からしいが。なんで、こんな所に呼び込まれにゃなりませんか、と。[周囲の気配をたどりつつ、口をつくのはこんな言葉]何事もなく、戻れりゃいいんだが……。[余計な心配かけたくないしな、という言葉は、飲み込まれたものの。その意を察した白梟はばさり、と羽ばたき一つ]