勿論。[ライヒアルトににこりと笑い、一度仕舞った小箱を一つ手に取る。少し傾けて蓋を取れば、赤と青のコートを着た双子の姿がクロエにも見えるか。中央の銀の鳥籠の中には瑠璃で作られた小鳥が一羽。それは少し前に細工師夫婦に頼んだものだったか]そういえば、その子は?[中身を掲げたまま、ふと彼女の傍にいる蒼鷹に視線は移る]