─どこかの路地裏─
勿論ビジネスの交渉の材料ですわ。
[隠すでも無い言葉はそれ以外の意味も無く。保たれた距離のまま、両腕は胸の下で組まれる]
ええ、ですのでその面倒を削って差し上げようかと。
完全に無くすことは難しいですけれど、頻度を落とすことは出来ますわ。
これがこちらが提示する条件の一つ。
もう一つはわたくしの依頼の斡旋。
貴方に優先的に仕事を回すことを約束致しますわ。
そうですわね、何か情報が欲しい時は、提供しても構いませんわ。
それに見合う仕事をして頂くことにはなりますけれど。
[話しながら、右手を宙に出し、一本、また一本と指を立てて行く]