― どこかの林 ―
はぁ……
[解体の最中は目を逸らしたままだったので仔細は見れなかったが、暫く後で恐る恐るそちらを見た時には、既に粗方解体された後。
然程時間も経っていなくて、相当手慣れているのだろうことは分かった]
正直、そこまで気が回んなくて。
と、何が食えるか分かんなかったっつーのもあるんスけど。
……あァ、湯沸かしときましょうか。
[そうして鍋の方の準備に手を貸したり、解体が済んだ肉を更に細かくしたり。
着々と出来上がっていく熊鍋を眺めながら]
逞しいっつーか、なんつーか。
[相手の言葉に息を吐いた]