わたくしはアナスタシア──此度の場の主にして、『宴の始まりに饗されるもの』。[自分が言われたと同じ様に、唐突な宣をする。名乗る名も己の名ではなく、役割貰い受けた女のそれ。『仲間』が呼んでくれた響きを、塗り替えられてしまわぬように]紅き月の煌めく夜に、始まりを告げる13番目の鐘が鳴り響きました。だから、『ゲーム』をしましょう?……それが、遠いとおい昔からの、取り決めですから。[目を閉じると、己が殺し、他者が殺した者の顔が鮮明に浮かぶ。胸の内、感じる苦しさを笑みに隠して]