『そんなものだろう』[深く考えようとしないのは、連想を深めてしまわないためもあったか。同意>>448を得られればその話はそこで切られて]『まさか、娘も咲かせていた、とはな。 逃げていた者には似合いの顛末、かもしれん』[瞼の下に隠れた色は見えない。瞳も唇も硬く閉ざされて。ただコエだけが紅世界に小さく響く]『唯一の救いがあったとすれば。 母子共に場に囚われたわけではなかったことか……』[複雑な響きのコエに、フ、と息を抜き。渦巻く想いを押し殺した、乾いたコエがそう続けた]