[>>423反論がなかったことに、赤色は少しだけにんまりとした。
呆れられただけなんてことは思いもせず。
立ち上がった魔族をこちらは動かず目で追っていると、半眼を向けられた。>>426
なんだ?と眼差しの意味がわからぬ素振りで首を傾げ、成り行きを見守る。
黒い文様が浮かぶのを見れば少しだけ身体が強張ったが、その中央には明らかに呪とは質の異なる手形が残っていた。
そして黒い霧となったそれは、魔族の左肩に繋がり>>427]
わふっ
[おでこを叩かれた。
思わず首を軽く反らせつつ、額を手で押さえて]
何をする!
折角み、見逃してやろうと思ったのに……。
[お前が言う台詞か、というのはともかく。
むう、とむくれ顔でしばし魔族を睨んでいたが]
[ぐきゅる、と派手な音がお腹の辺りから響いて、青白かった顔がゆっくりと赤く染まった*]