─どこかの路地裏─おや、ま。ま、生憎と、交渉カードになるようなシロモノじゃあなかった訳ですが。[軽く肩を竦めつつ、返す言葉は冗談めく。条件が提示される毎、常磐緑に宿るのは思案のいろ]……正直、自分のレベルも把握してない連中に追い回されるのは鬱陶しいし。あの一件から、受けやすい『仕事』が減ったのも事実なんで、優先斡旋は助かる、かな。[名が通るようになったが故の弊害の軽減。大本の切欠を考えると、それはそれでどうなのか、という気がしなくもないのだが]