─ 回想・場が動く前 ─ゲルダ、おねえ、さん。よか、った。[自分が死んだ自覚はない。ただ、ゲルダにまた触ることができて、話すことができて。こうしてぎゅっと抱きしめてもらえることが出来たことがうれしくて。ゲルダにしがみついて、安堵した顔で泣きながら笑う。]さっき、私のこえ、ゲルダお姉さんにきこえてなかったから。私はここにいるのに、みてくれなかったから。さみしかったの。