―中庭・屋台村の隅―あ、ごめんなさい。お休みの邪魔になっちゃいますよね。あのね、最後にもう一つだけ。[深呼吸。言ってしまうなら今しかない。そう、伝説に頼るのではなく。自分で決着をつけるためには。精霊にも人にも。普通は言わなければ伝わらないのだから]……私、ライヒアルト君のこと。好きみたい。私がお願いしようと思っていた事は、この気持ちを確かめられますようにっていうものだったの。でも。