─宿屋・食堂─
ベル兄よりもってことは無いだろうけど。
私のことも大事だって思ってくれてたら嬉しいな。
[蒼鷹に視線を向けて微笑み、そのままゲルダへと顔を向け。
彼女が何か思案するような様子にはどうしたのだろうと思うも、無理に聞こうとはせず。
ぽふりと柔らかく抱きしめられると、ぱちり瞬きをした。]
私が優しいんじゃなくて、ギュン爺ちゃんが優しかったから、だよ。
…うん、だね。
[そういって苦笑するも、自分を想ってくれる幼馴染に感謝して。
自衛団長の立場を思いやった話し振りの彼女には、小さく頷いた。
ゲルダとイレーネの会話には邪魔にならぬよう少し離れているとベッティから声をかけられた。]
あ、勿論良いよ。何作ろっか。
[彼女の性格を思えばこんな時に座ったままの方が落ち着かないだろうと思い快く了承して。
厨房へと向かい、二人で準備を始めた。]