この辺でいっかなー。[少し考えてから、徐に選んだ鍵を突き出した。何もない筈の空間だったが、何かに差し込まれたかのように鍵の先が見えなくなり。少し回すと、遅れてかちゃり、と音が鳴った]ほい。イノシシ出そうなとこだよー。[手を離しても鍵は浮いたまま。とん、と手を前に突き出すと、ドアが開くように空間がずれる。丁度人一人が通れそうなサイズにぽっかり穴が開いて、中には植物の生い茂る世界が広がっていた**]