――…、はは。素敵、かぁ。欲しいなんて言われたのは初めてだな。[カルメンの言葉に軽口めいた口調が漏れる。見せる機会もなかったから他の者からどうみえるのかは知らない。不思議な感覚に、抱いた僅かな動揺はうちに秘め]謝らなくていいよ。[そんな遣り取りをしていれば件の悲鳴が聞こえる]空耳じゃないみたいだね。彼女の部屋何処かわかる?[一人にするのは気がかりだったから彼女が動いたのに安堵し共に行こうと悲鳴の聞こえた方に向かう]