[エーリッヒだって分かっているはずだ。それでも選ぶということは、どれだけ苦しんでいたいという証なのか。知らなかった、知ろうともしなかったことの結果に衝撃を受けて。そしてどこか共感できてしまうことにもうろたえて。ロミやカヤと同じ年の頃、炎の広がり始めた家でそうなっていたように。力なくその場に座り込んでいた*]