―中央公園―[掠めた苦笑にはそれ以上何も言わず]うん、そうだよ。そうだね、還るべきときがきたら、お願いする。[それがいつのことになるか。そのとき眼前の存在はまだ在るか。それらには触れることなく、桜の樹の下で頷いた]ひどいな、そんなにしんようない?[クスクスと、枝葉の擦れるような声で笑う。元が憑魔であれば信用されるはずもないが]でも気をつけるよ。ありがと、水牙の。[ひらり、手を振るとその姿は解け。白い影が大樹の上で、ゆらりと揺れた]