―― PCのある部屋 ――
[足音が聞こえたかと思うと、二人が顔を見せて。
すっかり血糊が落ちたryouの表情に、
ぼくはお帰りと短く告げた。]
脱出方法なんだけど…もしかしたらPCをね、
壊したら出られるかなって、思ったんだけど――
二人はどう、思う?
[そして入ってくるなり、僕が考え付いた一つの案を、
口にして意見を求めた。
電源が入らないものなら、いっそ壊してしまったら。
総ての繋がりが絶てるんじゃないかと。
もう二度とこんな悲惨な目に遭う人も、出なくなるのかなって。
そう、思ったから。]