それじゃ、私も選ばせて貰おうかしら。[食器を片付け、服を見始めたのはローザの交渉が終わった後。淡緑のブラウスに施された刺繍にも長く見入っていたが、最終的に選んだのは複雑な模様が織り込まれた白いボレロだった]え、それでいいの?[値段を聞けば驚いてエーリッヒに確認する。それでも自分の予想より更に高い品物だとまでは気付けなかった]