─どこかの路地裏─
コレ、不用意に触ると、爪が出ますよ?
[右の手をひらひらと振りつつ、冗談めかした口調で言って。
隠れ蓑、という言葉には、「でしょーねー」と呑気な一言]
……おやま、中々準備がよろしい事で。
[渡されたカードを一瞥し、軽く、肩を竦める。
断られる想定はなかったのか、と。
過ぎったのは、そんな思い]
はい、了解ですよ、と。
『黒耀鴉』の『仕事』ぶり、とくと御覧あれ……ってね。
[それでも、それは態度には出さずに、こう言って、立ち去る背を見送る。
完全に気配が途絶えたところで、は、と一つ息を吐いて]